住宅業況調査報告

『平成18年度 第1回 住宅業況調査報告』

 平成18年度第1回の集計がまとまりましたので、報告いたします。
 今回の標本数 (回答数) は、「戸建注文住宅」185件 (事業所)、「低層賃貸住宅」99件 (事業所) です。調査時期は平成18年4月、プラス・マイナスはいずれも指数です。

 

A 「戸建注文住宅」

1. 対前四半期比総受注棟数・金額

1) 実績
 平成18年1~3月の受注実績は、平成17年10~12月の実績に比べて総受注棟数がプラス44ポイント、総受注金額はプラス22ポイントの結果となった。総受注棟数は、前1月度が落ち込んだこともあり、今回は大幅なプラス転換となった。総受注金額は7四半期連続のプラスを継続中である。(前1月度は、総受注棟数マイナス24・金額プラス10)
地域別の総受注棟数でも、全地域でプラスとなった。中国・四国 (プラス14)地区以外は39ポイント以上と、前1月度調査時の全地域マイナスから大きく実績を伸ばし、北海道 (プラス41)、東北 (プラス49)、関東 (プラス40)、中部 (プラス39)、近畿 (プラス57)、九州 (プラス68)と回復した。

2) 見通し
 平成18年4~6月の見通しでは、1~3月の実績に比べ総受注棟数がプラス21、金額がプラス14ポイントである。(前1月度総受注棟数プラス46・金額プラス18)
総受注棟数では、中部 (プラス34) をはじめ、北海道 (プラス25) 東北 (プラス25) 関東 (プラス23)、近畿 (プラス15)、中国・四国 (プラス14)、九州 (プラス9)と更なる伸びを見込んでおり、全体としても堅調なプラスの想定となった。

戸建注文住宅受注棟数指数<全国>表 戸建注文住宅受注棟数指数<全国>表

 各地域の総受注棟数指数はこちら

2. 一棟当り床面積の動向について

1) 実績
 平成18年1~3月の床面積実績はプラス12となった。3四半期連続で右肩上がりの、プラスとなっている。(前1月度プラス8)
全国では、「狭くなっている・やや狭くなっている」(前1月度18%から13%に) と「変わらない」(前51%から48%に) が減少し、その分「やや広くなっている・広くなっている」(前31%から39%に) が増え、全体として一棟当り床面積は増加した。
地域別の「やや広くなりそう・広くなりそう」では、北海道 (前25%から42%に) 東北 (前11%から40%に) 中部 (前29%から49%に) 関東 (前37%から39%に) がその割合を増加させ、近畿 (前38%から37%に) 中国・四国 (前17%から14%に) 九州 (前46%から36%に) は減少した。

2) 見通し
 平成18年4~6月の見通しは、プラス7である。(前1月度プラス11)
全国では、「やや広くなりそう・広くなりそう」(前29%から26%に) が減少し、「狭くなりそう・やや狭くなりそう」(前9%から10%に)、「変わらない」(前62%から64%に) との見方が微増している。
地域別では、「やや広くなりそう・広くなりそう」が増加している東北 (前22%から30%に)、近畿 (前31%から34%に)の2地域は、「狭くなりそう・やや狭くなりそう」も増加の想定が大きく、受注床面積における二極化傾向がみられ、他地域は「変わらない」が増加しており、増床化傾向も一服感がある。

総受注金額指数と1戸当り受注床面積指数

 

3. 建替率(実績)の動向について

 各社の支店・営業所・展示場における、平成18年1~3月の総受注棟数に占める建替物件の (実績) 割合である。
全国では、「50%以上」(前21%から22%に) が微増、「40%未満」(前63%から57%に) が減少し、戸建の建替え率は前1月度結果に比してやや上昇の結果となった。地域別では、「50%以上」が増加して「40%未満」が減少したのは、東北 (50%以上:前11%から20%に、40%未満:前67%から60%に) をはじめ、関東、近畿、中部の4地域で、大都市圏のボリュームゾーンでも建替え率を伸ばしており、全体として戸建注文住宅の建替えが動き出している傾向が見られる。

建替え率の動向について
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