人の気配を感じるまち─まちの個性の定量化
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987654321032.521.510.5032.521.510.5032.521.510.5032.521.510.50計画地概要物件名称習志野プロジェクト所在地千葉県習志野市第1種中高層住居専用地域(60/200)第2種高度地区法22条地域・地区評価の実施日20XX年○月○日評価者大項目の評価(レーダーチャート)小項目の評価(バーチャート)歴史・伝統みどりあいまいさ居場所保存する受け継ぐ伝える整える連なる歴史・伝統みどり残すにぎわい(色)居場所写真・地図など添付にぎわい(色)安全・安心集えるもてなす(飾る)ときめくホッとする学べる眺める明治6年、当エリアの一部が陸軍の演習場となる。第二次大戦後、軍施設が学校・住宅・工場などに変わった。今でも軍の影響は残り、当エリアをまちの活力、出迎えの緑、あいまいな境界、大木が残る、花を飾るなど「人の気配を感じる」場所である。まちなかに花屋が多く見られ、色鮮やかな花が道路側に飾られていたり、旧来型の門かぶりの植木なども散見され、もてなす意識が感じられる。また駅と大学をつなぐ商店街に活気があり、まち全体を華やいだ雰囲気にさせる存在となっている。アップダウンの少ない歩きやすい地形ではあるが、駅前の遊歩道が駐輪場になったり、歩道の舗装や切り下げが無秩序に行われたり、インフラ面の整備に問題がある。路上はゴミが少なく、住民の気配を感じられる。各戸の庭木(シンボルツリー、生垣)がまちなみを形成する成熟した住宅街。各区画は決して大きくなく、それゆえ、庭木の密集感がより強く感じられる。それに反して、大きな旧家も散見され、その庭先の緑量に圧倒されるシーンも記憶に残る。緑豊かな並木道、くつろげるベンチ、散歩道やサイクリング道など旧軍施設の特長を生かした居場所が街中に存在、各種お教室やスポーツ施設、市民プラザなど「学びの場」も多数存在する。一方、フラットな地形の為か「眺める」場所は皆無である。敷地の道路際に置かれたプランターや、建物コーナー部や境界際の緑化など、緑によって公私の境界を曖昧にし、馴染ませようという設えが多く見られる。私有地の開放事例は少ないが、公共空間にはみ出していくベンチや庇は店舗でも見られた。歩ける育める守られるはみだす開く評価コメント歴史・伝統にぎわい(色)安全・安心みどり居場所あいまいさ総評まちの至るところに存在する成熟した緑に圧倒される。街路樹や公園の緑、鎮守の杜、住宅の庭先など、公私を問わず手入れされた緑が、まちなみの構成要素の中心である。陸軍演習場という負の遺産のアンチテーゼのように、道路沿いには花が飾られ、花屋も多く見られた。スポーツ施設や文化教室も充実し、商店街もにぎわいがあるなど、住民の活力を感じるまちである。安全・安心あいまいさ▮評価結果▮ぼかすまちの個性の定量化 『人の気配を感じるまち』評価結果 [事例1]習志野プロジェクト32.521.510.5032.521.510.5014

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