人の気配を感じるまち─まちの個性の定量化
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987654321032.521.510.5032.521.510.50計画地概要大項目の評価(レーダーチャート)小項目の評価(バーチャート)32.521.510.5032.521.510.50物件名称稲毛海岸プロジェクト所在地千葉市美浜区地域・地区第1種中高層住居専用地域(60/200)第1種高度地区(31m)評価の実施日20XX年○月○日評価者あいまいさ居場所歴史・伝統保存する受け継ぐ伝えるみどり見せる連なる歴史・伝統みどり残すにぎわい(色)安全・安心にぎわい(色)集えるもてなす(飾る)ときめく居場所ホッとする学べる眺める1980年代から開発され、1986年に稲毛海岸駅の旅客営業が開始された新しいエリア。その当時に建設された団地群がエリアの歴史を作り出している。管理の行き届いた植栽が印象的なエリアである。「にぎわい」としてもっとも特徴的な風景は、人の気配が感じられる公共公園内の花壇である。そこに人たちの姿が無くとも、人の手が加わり、見る人をもてなそうとする姿勢がはっきりとうかがわれる要素が、他にも多く見られた。埋立地につくられた街のため、道路はゆったりとした幅員で歩道も整備され見通しもよく、安全に歩くことができる。人の手が入った緑や注意喚起の手作り看板など、人の気配が感じられる要素が随所にあり、安心できる。30年を経ても官民により手入が行き届いている。年月とともに町と緑が一体化。さらに彩や華やかさを加える意識がある。一方で無残に伐採された緑も多い。松や柑橘系など海岸部に合う樹木が特徴的。駅前広場と団地を中心に「くつろげるベンチ」や「個人経営の喫茶店」等「ホッとする場所」が頻繁に存在する。一方、戸建エリアにはそれらが少なかった。「学べる場所」としては「稲毛海浜公園教養施設」や「高齢者スポーツ広場」等の施設が用意されている。平坦な街並みの為「眺める場」は少ないが「稲毛海岸」は東京湾を眺められる憩いの場である。比較的新しい市街地ではあるが街の活性化の仕掛けが程度に配置された「住みよい街」と言える。戸建住宅地では海寄りという地域柄から、柑橘系の植栽が道路側にたわわにはみ出しており、湾岸地域の特徴的な風景をつくっている。また官民の境界をぼかそうとする、道路側にはみ出した鉢物の緑も多く見られた。歴史・伝統にぎわい(色)安全・安心みどり居場所あいまいさ総評1980年代に開発され、計画的にインフラが整備されたニュータウンの一つ。現在、多くのニュータウンは住民の高齢化に伴い街の衰退が危惧されているが、本地区はこどもの人口も多く多様な世代が暮らしている印象がある。強いインフラを住民が手を加えて使いこなしている場所が多く見られ、まさに人の気配を感じるニュータウンである。安全・安心歩ける育める守られるあいまいさはみだすまねくぼかす評価コメント32.521.510.5032.521.510.50▮評価結果▮まちの個性の定量化 『人の気配を感じるまち』評価結果 [事例2]稲毛海岸プロジェクト15

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