人の気配を感じるまち─まちの個性の定量化
7/20

5つの《事前調査項目》歴史的な場所や建造物は、古くからそこに存在し、その多くがまちのシンボルになっています。利便施設は日常生活の核となる存在で、人が多く集まる場所になっています。これらは公共性も高いため情報も多く、まちの全体像を大まかに掴むのに大変有効です。また、これらは現地のサーベイを行う時のサーベイルートを決める上での目標物にしやすいので、地図上の位置も把握しておく必要があります。書籍やインターネットを利用し、まちの歴史や利便施設などを事前に調査しましょう。名所旧跡、寺社仏閣、保存されている場所や建物、街道、道標など、歴史や伝統は地域らしさを育む資源です。祭りなどの伝統行事、人々の暮らしぶり、産物、商店街など人々の営みは、まちに大きく影響し、まちの個性として表出します。視点場(眺望、地形)、まちなみ・家並み、土木建造物などは、対象地のある地域の特徴を掴む上で大きな手がかりになります。地域の樹木や花、地域の動物、自然石、水辺などはまちに潤いや安らぎを与え、まちの表情を豊かにしています。集会所、公園、子育て施設、スーパー、商店街など人が集う場所はまちづくりに欠かせません。それらはまちを活気づけています。06まちの歴史や利便施設などを事前調査するPhase 11.歴史伝統2.生活文化3.景観4.自然生態系5.利便施設事前調査

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る