住宅業況調査報告

『平成18年度 第2回 住宅業況調査報告』

 平成18年度第2回の集計がまとまりましたので、報告いたします。
今回の標本数 (回答数) は、「戸建注文住宅」188件 (事業所)、「低層賃貸住宅」87件 (事業所) です。調査時期は平成18年7月、プラス・マイナスはいずれも指数です。

 

A 「戸建注文住宅」

1. 対前四半期比総受注棟数・金額

1) 実績
 平成18年4~6月の受注実績は、1~3月の実績に比べて総受注棟数がマイナス10ポイント、総受注金額はプラス4ポイントの結果となった。総受注棟数は、前1月度が大幅なプラス転換した反動もあり、今回はマイナスとなった。総受注金額は8四半期連続のプラスを継続中である。(前4月度は、総受注棟数プラス44・金額プラス22)
地域別の総受注棟数でも、全地域でマイナスとなった。関東(マイナス3)中国・四国 (マイナス9) 地区以外は二桁のマイナスと、前1月度調査時の全地域プラスから大きく実績を下げ、北海道 (マイナス17)、東北 (マイナス10)、中部 (マイナス12)、近畿 (マイナス12)、九州 (マイナス23)の結果となった。

2) 見通し
 平成18年7~9月の見通しでは、4~6月の実績に比べ総受注棟数がプラス32、金額がプラス16ポイントである。(前4月度総受注棟数プラス21・金額プラス14)
総受注棟数では、東北 (プラス45) をはじめ、九州 (プラス43)、近畿 (プラス32)、関東、中部 (プラス30)、北海道 (プラス29)、中国・四国 (プラス21)、とプラスへの回復を見込んでおり、全体としてもプラスの想定となった。

戸建注文住宅受注棟数指数<全国>表 戸建注文住宅受注棟数指数<全国>表

 各地域の総受注棟数指数はこちら

2. 一棟当り床面積の動向について

1) 実績
 平成18年4~6月の床面積実績はプラスマイナス0となった。3四半期連続で右肩上がりの、プラス基調が、足踏みとなった。(前4月度プラス12)
全国では、「狭くなっている・やや狭くなっている」(前1月度13%から24%に) が増え、「変わらない」(前48%から48%に) が横ばい、その分「やや広くなっている・広くなっている」(前39%から28%に) が減少し、全体としての一棟当り床面積は前四半期比、横ばいとなっている。
地域別の「やや広くなっている・広くなっている」では、北海道 (前42%から42%に) 以外は、東北 (前40%から10%に) 中部 (前49%から39%に) 関東 (前39%から27%に)、近畿 (前37%から36%に) 中国・四国 (前14%から6%に) 九州 (前36%から27%に) と、割合が減少し、中国・四国、東北地域の「やや狭くなっている・狭くなっている」の割合が大幅に増えたことが、要因に思われる。

2) 見通し
 平成18年7~9月の見通しは、プラス8である。(前4月度プラス7)
全国では、「やや広くなりそう・広くなりそう」(前26%から24%に)、「狭くなりそう・やや狭くなりそう」(前10%から8%) が減少し、「変わらない」(前64%から68%に) との見方が微増している。
地域別では、「やや広くなりそう・広くなりそう」が増加しているのは九州 (前9%から27%に)、中国・四国 (前14%から29%に) の2地域、「狭くなりそう・やや狭くなりそう」が増加しているのは、北海道、東北、中部、中国・四国の4地域で、関東、近畿の大都市圏では減少するとの見通しだが、「広くなりそう」という見通しも減少し、「変わらない」が増加しており、増床化傾向も足踏み感がある。

総受注金額指数と1戸当り受注床面積指数

 

3. 建替率(実績)の動向について

 各社の支店・営業所・展示場における、平成18年4~6月の総受注棟数に占める建替物件の (実績) 割合である。
全国では、「50%以上」(前22%から20%に) が微減、「40%未満」(前57%から57%に) が横ばいで、戸建の建替え率は前1月度結果に比してやや下降の結果となった。
地域別では、「50%以上」が減少して「40%未満」が増加したのは、東北 (50%以上:前20%から10%に、40%未満:前60%から80%に) をはじめ、中部、中国・四国の3地域で、大都市圏のボリュームゾーン関東、近畿地区で建替え率を微増させている。全体として戸建注文住宅の建替えの動きは、地域的なバラツキが見られる。

建替え率の動向について
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